この記事では、エアコン掃除をしたことないとどうなるかについてまとめています。
結論からいうと、エアコン掃除をしたことがない場合は、まずエアフィルターの状態を確認しましょう。
長期間掃除していなくても、いきなりエアコンを分解する必要はありません。
取扱説明書を確認しながら、エアフィルターや前面パネルなど、自分でお手入れできる部分から掃除を始めるのがおすすめです。
そこで、自分で掃除してよい範囲と専門業者へ任せたい範囲を分けながら、安全に進める手順を紹介します。
洗浄スプレーなどを使った内部洗浄は、自己判断で行わないことも大切です。
エアコンを掃除したことない人が最初にやる3つのこと
長い間エアコンを掃除していなかったとしても、いきなり本体を分解する必要はありません。
最初は取扱説明書を確認し、電源を切ったうえでフィルターや見える範囲の状態を確認することが大切です。
無理なくできるところから順番に進めましょう。
方法①:電源を切って掃除できる範囲とフィルターを確認する
最初にエアコンの運転を停止し、機種の取扱説明書でフィルターの外し方や手入れ方法を確認します。
ダイキンも、お手入れ前には運転を停止し、電源プラグを抜くか専用ブレーカーを切るよう案内しています。
前面パネルを開けてフィルターを見たとき、ホコリがびっしり付着していても珍しいことではありません。
初めての掃除では、まずフィルターの状態を把握するだけでも十分な第一歩です。
機種によって構造が違うため、外しにくい部品を無理に引っ張ったり、取扱説明書にない分解をしたりしないようにしましょう。
方法②:フィルターのホコリを取り除く
フィルター自動お掃除機能がない機種では、メーカーが定期的なフィルター清掃を案内しています。
ダイキンは約2週間に1度、掃除機または水洗いによる手入れを案内しており、Panasonicも2週間に1回をひとつの目安としています。
長期間手入れしていない場合は、いきなり強くこするのではなく、まず掃除機で大きなホコリを取り除きましょう。
水洗いできるフィルターかどうかは、必ず取扱説明書で確認してください。
フィルターの目詰まりを取り除くことは、自分でできるエアコン掃除の中でも優先度が高い作業です。
無理な分解をしなくても、ここから始められます。
方法③:吹き出し口は見える範囲だけ掃除する
フィルター以外では、本体外側や吹き出し口など、取扱説明書で手入れ可能とされている見える範囲を柔らかい布で掃除します。
汚れが奥に見えても、指や棒を深く差し込んだり、ファンを無理に回したりするのは避けましょう。
特に注意したいのが、洗浄液を使って内部まで自分で洗おうとすることです。
NITEは、洗浄液がエアコン内部の電気部品に付着して発火した事故を紹介し、内部洗浄は専門事業者へ相談するよう注意喚起しています。
「見える汚れがあるから奥まで自分で洗う」のではなく、手が届く範囲と内部洗浄を分けて考えることが重要です。
エアコンを掃除しないままだと起こりやすい3つの変化
エアコンを掃除しない期間が長くなると、フィルターの目詰まりを中心に冷暖房の効率や使い心地へ影響が出ることがあります。
ただし、何年掃除していないから必ず故障するという意味ではありません。
まず現在の汚れや運転状態を確認することが大切です。
変化①:冷暖房の効率が低下しやすくなる
フィルターにホコリがたまると、エアコンが室内の空気を十分に吸い込みにくくなります。
ダイキンは、フィルターが汚れると室内の空気を十分に取り込めず、エアコンの能力が低下すると案内しています。
Panasonicも、フィルターの汚れは能力低下や消費電力の増加につながると説明しています。
「以前より冷えにくい」「設定温度を変えても時間がかかる」と感じた場合、原因が故障とは限りません。
フィルターが目詰まりしていないか確認する価値があります。
掃除したことがないエアコンでは、最初にフィルターを確認することで改善できる余地があるか判断しやすくなります。
変化②:ニオイや目に見える汚れが目立ちやすくなる
長期間使っているエアコンでは、フィルターだけでなく本体内部にもホコリや汚れが蓄積することがあります。
吹き出し口に黒っぽい汚れが見えたり、運転開始時のニオイが以前より気になったりした場合は、フィルター以外の汚れも確認したいサインです。
ただし、ニオイの原因はひとつではありません。
フィルターを掃除しただけで改善する場合もあれば、内部に汚れが残っている場合もあります。
目に見える範囲を掃除してもニオイや汚れが残るなら、無理に内部へ手を入れず専門業者への相談を検討しましょう。
変化③:内部まで汚れると自分では掃除しにくくなる
フィルターは比較的手入れしやすい部品ですが、その奥には熱交換器や送風ファン、電気部品などがあります。
長期間掃除していないと、見える部分の掃除だけでは取り除けない汚れが内部に残っている可能性があります。
日本冷凍空調工業会は、エアコン内部の洗浄には高い専門知識が必要で、誤った洗浄方法は水漏れや電気部品の故障、最悪の場合には発煙・発火につながるおそれがあると案内しています。
家庭用エアコンのクリーニング注意事項も確認しておきましょう。
長く掃除していなかったからこそ、内部まで一気に自分で洗おうとしないことが大切です。
エアコン掃除で自分でできる範囲と業者に任せたい範囲
エアコン掃除で迷いやすいのが「どこまで自分でやってよいのか」という点です。
基本は、取扱説明書で日常のお手入れ対象になっているフィルターや外装などを自分で行い、分解や洗浄液を使う内部洗浄は専門知識のある業者へ相談すると判断しやすくなります。
| 場所・状態 | 自分での対応 | 目安 |
|---|---|---|
| エアフィルター | 取扱説明書に沿って掃除 | 自分で対応しやすい |
| 本体外側 | 柔らかい布などで清掃 | 自分で対応しやすい |
| 吹き出し口の見える範囲 | 説明書の範囲で拭き掃除 | 無理に奥へ入れない |
| 奥のファン・熱交換器 | 分解や液剤洗浄を避ける | 専門業者へ相談 |
| 水漏れ・異音・異常停止 | 掃除で直そうとしない | 販売店・メーカーへ相談 |
この線引きを知っておくと、掃除したことがない場合でも「全部業者に任せないといけない」と考える必要はありません。
逆に、内部まで自力で完璧にしようとする必要もありません。
自分で掃除しやすいのはフィルターや外から見える部分
家庭で行いやすいのは、取扱説明書に日常のお手入れ方法が記載されている部分です。
代表的なのがエアフィルター、本体外装、機種によっては前面パネルなどです。
フィルターは掃除機でホコリを取り、水洗い可能な機種なら説明書に従って洗います。
ダイキンも、汚れがひどい場合は中性洗剤を使い、洗った後は日陰で十分に乾かす方法を案内しています。
自分で行う範囲は「外せるから掃除する」ではなく、「取扱説明書がお手入れ対象として案内しているか」で判断しましょう。
これだけでも故障や破損を避けやすくなります。
内部洗浄が必要な場合や異常があるときは専門業者に相談する
エアコン内部を洗浄液で洗う作業は、一般的なフィルター掃除とは別物です。
NITEでは、内部洗浄時に洗浄液が配線端子や電気部品へ付着し、トラッキング現象によって発火した事故が報告されています。
NITEのエアコン内部洗浄事故の注意喚起で実例を確認できます。
また、水漏れ、異音、焦げたようなニオイ、運転停止など明らかな異常がある場合も、掃除で解決しようとしないことが重要です。
内部洗浄や異常への対応は、販売店やメーカーの相談窓口、専門知識のある業者へ任せるのが基本です。
初めてでも失敗しにくいエアコンフィルター掃除の4手順
エアコン掃除が初めてなら、まずフィルター掃除を一通りできるようになると今後の手入れも続けやすくなります。
機種によって細かな方法は異なるため、ここでは一般的な流れを紹介します。
実際の作業では必ず手元の取扱説明書を優先してください。
手順①:運転を停止して電源を切る
最初にリモコンで運転を停止し、取扱説明書に従って電源プラグを抜くか、エアコン専用ブレーカーを切ります。
運転中のまま前面パネルを開けたり、フィルターへ手を入れたりしないようにしてください。
次に、説明書を見ながら前面パネルを開き、フィルターの取り外し方法を確認します。
機種によってツメの位置や外し方が違います。
長期間掃除していない場合ほど、部品が固く感じても無理に引っ張らないことが重要です。
外れない場合は型番で取扱説明書を探すか、メーカーへ確認しましょう。
手順②:フィルター表面のホコリを掃除機で取る
取り外したフィルターには大量のホコリが付着していることがあります。
まず掃除機を使って、表面にたまったホコリをやさしく吸い取ります。
強い力でノズルを押し付けるとフィルターを傷める可能性があるため、様子を見ながら進めましょう。
ホコリを先に除去しておくと、その後に水洗いする場合も扱いやすくなります。
掃除中にホコリが周囲へ広がらないよう、床へ新聞紙やシートを敷いておく方法も便利です。
フィルターを破損させないことを優先し、落ちにくい汚れを無理に削り取らないようにしてください。
手順③:必要に応じて水洗いする
掃除機だけで汚れが落ちない場合は、そのフィルターが水洗い可能か取扱説明書で確認します。
水洗いできる機種では、メーカーの案内に従ってホコリや汚れを洗い流しましょう。
Panasonicは、油汚れやたばこのヤニ、ニオイなどが気になる場合、柔らかい布やスポンジで水洗いし、ひどい汚れには薄めた中性洗剤を使う方法を紹介しています。
洗剤の種類や洗い方を自己流で変えず、メーカー指定の方法を優先することがポイントです。
漂白剤などをエアコン内部へ使うのは避けましょう。
手順④:十分に乾燥させて元に戻す
水洗いしたフィルターは、取り付ける前に十分に乾燥させます。
Panasonicは、直射日光やドライヤーの温風を避け、陰干しして十分に乾燥させる方法を案内しています。
ダイキンも、水洗い後は十分に乾燥させてから取り付けるよう案内しています。
乾燥したら、外したときと逆の手順でフィルターを戻し、前面パネルを閉じます。
取り付け位置がずれていないか確認してから電源を戻しましょう。
濡れた状態で急いで取り付けず、完全に乾かしてから戻すことが大切です。
エアコンクリーニング業者への相談を考えたい3つのサイン
フィルターや見える範囲を掃除しただけで快適になるケースもありますが、長期間掃除していないエアコンでは内部の汚れや別の不具合が残っている場合があります。
次のような状態が続くなら、自分で分解せず専門業者やメーカーへの相談を検討しましょう。
サイン①:掃除後も強いニオイが続く
フィルターをきれいにし、本体表面や吹き出し口の見える範囲を掃除しても強いニオイが続く場合、手の届かない内部に汚れが残っている可能性があります。
ただし、ニオイだけで原因を断定することはできません。
ドレンまわりや室内環境など別の要因が関係していることもあるため、自分で内部を分解して原因を探すのは避けましょう。
掃除後もニオイが改善しない場合は、内部洗浄が必要かどうかをメーカーや専門業者へ相談するタイミングです。
機種や設置状況を伝えると判断してもらいやすくなります。
サイン②:奥のファンなどに黒い汚れが見える
吹き出し口から奥をのぞいたとき、送風ファンなどに黒っぽい汚れが多数見えることがあります。
見えていると自分で拭き取りたくなりますが、ファン周辺は奥行きがあり、無理に手や道具を入れると部品を傷める可能性があります。
また、洗浄スプレーで一気に流そうとすると、液剤が電気部品へ侵入するおそれがあります。
日本冷凍空調工業会も、家庭用エアコンの内部洗浄は高い専門知識を有する業者へ依頼するよう案内しています。
奥の汚れが目立つ場合は「自分で届かせる」のではなく「業者へ相談する」方向で考えましょう。
サイン③:水漏れや異音などの異常がある
エアコンから水が漏れる、以前と違う音がする、途中で止まる、焦げたようなニオイがするなどの異常がある場合は、単なる汚れだけが原因とは限りません。
日本冷凍空調工業会は、エアコンに異常が見られる場合には運転を停止し、電源プラグを抜いて販売店または修理相談窓口へ相談するよう案内しています。
明らかな異常があるときは、掃除を続けるより使用を中止して点検を依頼することを優先してください。
長期間使用している機種では、型番からリコール情報を確認するのも一つの方法です。
エアコンを長期間掃除しておらず、奥のファンに汚れが見える場合や、自分で掃除してもニオイが残る場合は、無理に内部まで掃除せず専門業者への依頼も検討しましょう。
「おそうじ革命」では、自分では掃除しにくいエアコン内部を分解し、専用洗剤と高圧洗浄機を使ってクリーニングしてもらえます。
これまで一度もエアコン内部を掃除したことがない方や、自分でどこまで掃除してよいのか不安な方は、プロのエアコンクリーニングもチェックしてみてください。
エアコン掃除をしたことがない人によくある質問
エアコンを何年も掃除していない場合や、洗浄スプレーを使うべきか迷う場合など、初めてのお手入れで気になりやすい点を整理します。
何年もエアコンを掃除していませんが、今から掃除しても大丈夫ですか?
まず取扱説明書を確認し、フィルターなど日常のお手入れ対象から始めれば問題ありません。長期間掃除していなかったことを理由に、いきなり内部を分解する必要はありません。奥の汚れがひどい場合は業者へ相談しましょう。
市販のエアコン洗浄スプレーで内部まで掃除してもよいですか?
自己判断での内部洗浄はおすすめできません。NITEでは洗浄液が電気部品に付着して発火した事故が紹介されており、日本冷凍空調工業会も内部洗浄は専門知識を持つ業者へ依頼するよう案内しています。
自動お掃除機能付きなら掃除しなくてもよいですか?
機種によります。フィルター掃除が自動でも、ダストボックスの清掃や別のお手入れが必要な機種があります。メーカーの取扱説明書で、自分の型番に必要な作業を確認してください。
賃貸住宅のエアコンも自分で掃除してよいですか?
取扱説明書に記載されたフィルターなどの日常清掃は行いやすい範囲ですが、分解を伴う作業や業者による内部クリーニングを検討する場合は、賃貸契約の内容や管理会社・大家への確認が必要になることがあります。事前に確認してから依頼すると安心です。
一度も掃除していない古いエアコンは買い替えたほうがよいですか?
掃除していないことだけで買い替えが必要とは判断できません。まずフィルターなどを手入れし、異音、水漏れ、焦げたようなニオイ、運転停止などの異常がある場合は使用を中止して販売店やメーカーへ相談しましょう。長期間使用している機種ではリコール情報の確認も有効です。
エアコン掃除をしたことがない人はフィルターから始めよう!まとめ
エアコンを一度も掃除したことがなくても、最初から本体を分解する必要はありません。
エアコン掃除をしたことがない場合でも、いきなり内部まで分解して掃除する必要はありません。
まずは取扱説明書を確認し、フィルターや外から見える部分など、自分でお手入れできる範囲から始めましょう。
一方で、奥のファンなどに汚れが見える場合や、自分で掃除してもニオイが続く場合は、プロに任せるのもひとつの方法です。
「おそうじ革命」なら、自分では掃除しにくいエアコン内部を分解・高圧洗浄してもらえます。
長期間エアコン内部を掃除していない方は、一度プロのエアコンクリーニングもチェックしてみてください。